ローリエの代用は?ない時に使えるハーブ・食材と臭み消しのコツ

カレーやポトフを作ろうとしたら、ローリエが切れていた——そんなとき、家にあるハーブや食材で代用できるのをご存じですか。

ローリエ(ローレル・月桂樹)は、肉や魚の臭み消しと香りづけに使う万能ハーブ。同じ働きをするものを選べば、慌てて買いに走らなくても料理は仕上がります

この記事では、ローリエの代用におすすめのハーブや身近な食材、それぞれの使い方と注意点、ローリエ本来の役割まで、わかりやすく解説します!

ローリエの代用におすすめのハーブ

ローリエの代用としてまず候補になるのが、同じように肉や魚の臭みを消し、香りづけできるハーブです。

代用しやすいハーブ

  • ローズマリー:松のような強い香り。古くからヨーロッパでローリエの代用に使われ、肉の臭み消しに最適。ラム肉などに
  • タイム:爽やかな香りで、ハーブ屈指の抗菌作用。煮込んでもえぐみが出にくく、スープや魚料理に向く
  • バジル:ローリエと同じ香り成分「シネオール」を含み、香りづけに代用しやすい

このほか、ナツメグ(ひき肉料理向き)やコリアンダーも使えます。ただし、これらはローリエより香りが強く出やすいので、必ず少量から試すのがコツ。香りの個性が料理に出るので、仕上がりの風味は変わると考えておきましょう

ハーブ以外でできるローリエの代用

「家にハーブがない」というときは、もっと身近な食材でも、臭み消しの役割なら代用できます

代表的なのがセロリの葉。独特の香りがあり、肉や魚の臭みを消してくれます。茎より葉のほうが香りが強いので、セロリを使うときは葉を捨てずに活用しましょう。アクがあるので、水にさらしてから使うと苦味が和らぎます。

もう一つが料理酒や日本酒。お酒のアルコール成分には、肉や魚の臭みを取る働きがあります。食材に振って5〜10分置くだけで臭み取りができ、肉を柔らかくする効果も。塩分の入っていない料理清酒がおすすめです。

ただし注意したいのは、ハーブ以外で代用する場合、香りづけはできず、あくまで臭み消しが中心になるという点です。

ローリエがない時は入れなくてもいい?代用は必須?

そもそも、ローリエがないなら、思い切って入れずに作るのも一つの選択肢です。

ローリエは料理に風味と奥行きを加える名脇役ですが、カレーやシチューのように、ほかの香辛料や濃いめの味付けで仕上げる料理なら、なくても十分おいしく作れます。とくに市販のルウを使う場合は、ルウ自体に香辛料が含まれているので、ローリエの有無は大きく響きません。

一方で、ポトフのように塩ベースのシンプルな味付けの料理では、ローリエの香りが味の決め手になることも。この場合は、前述の代用品を使うと、より本来の風味に近づきます。理の味付けがシンプルかどうかで、代用するか省くかを判断するとよいでしょう。

ローリエの役割(香りづけと臭み消し)

代用品を上手に選ぶには、ローリエが料理で果たしている役割を知っておくことが大切です。役割は大きく2つあります。

ローリエの2つの役割

  • 香りづけ:清涼感のあるほのかに甘い香りで、料理に奥行きを出す
  • 臭み消し:肉や魚の独特の臭みを抑える

ローリエにはホール(葉そのまま)とパウダーの2タイプがあり、使い分けがあります。ホールはスープや煮込みの香りづけに、パウダーは肉に練り込んで臭み消しに使うのが基本。パウダーは臭み消し効果が高い反面、苦味も強いので、レバーなど臭みの強い肉に向いています。代用品を選ぶときも、「香りづけしたいのか」「臭み消ししたいのか」で選ぶとうまくいきます。

ローリエとローレル・月桂樹・ベイリーフの違い

ローリエを調べると「ローレル」「月桂樹」「ベイリーフ」と似た名前が出てきて、混乱しますよね。結論から言うと、ローリエ・ローレル・月桂樹は同じものです

クスノキ科ゲッケイジュ属の常緑樹の葉を乾燥させたもので、「ローリエ」はフランス語、「ローレル」は英語、「月桂樹」は日本語という、呼び名の違いだけ。原産地は地中海沿岸で、古代ギリシャ時代から使われてきました。

ややこしいのがベイリーフ(bay leaf)。多くはローリエと同じものとして売られていますが、一部にシナモン(肉桂)の葉である「カシアリーフ」をベイリーフと呼ぶケースがあり、これはインド料理で使う別物です。心配なときは、商品の販売元に確認すると確実です。

ローリエの代用品を使うときの注意点

代用品を使うときは、いくつか押さえておきたいポイントがあります。失敗を防ぐために、次の点に注意しましょう

まず大前提として、代用品はあくまで代用品で、ローリエとまったく同じ仕上がりにはなりません。香りが変わることを前提に、料理の雰囲気を楽しむくらいの気持ちがちょうどよいでしょう。

注意したいポイント

  • 代用品はローリエより風味が強いものが多いので、必ず少量から
  • ハーブ以外(酒・セロリ等)は香りづけにはならず、臭み消し中心
  • パウダー系(ナツメグ等)は入れすぎると苦味が出る

とくに香りの強いローズマリーやナツメグは、入れすぎると料理全体が代用品の香りに支配されてしまうので、味見をしながら少しずつ加えるのが鉄則です。

ローリエ・代用品の上手な使い方

最後に、ローリエと代用品に共通する香りを引き出す使い方のコツを紹介します。

煮込み料理にローリエ(ホール)を加えるときは、葉をパキッと折るか、切れ目を入れると香りがより引き立ちます。鍋いっぱいの煮込みでも、ローリエは1枚で十分香りが回ります。

そして大切なのが入れるタイミングと取り出し。臭み消しなら煮込みの最初から入れて鍋全体に香りを回し、長時間煮込むとえぐみ(苦味)が出るので、途中で取り出すのがおすすめです。

余ったローリエは、オリーブオイルに漬けて「ハーブオイル」にすると、香りを移して保存でき、炒め物やドレッシングに活用できます。代用品のハーブも同じように楽しめるので、ぜひ試してみてください。

【参考】

  • スパイスメーカー・料理メディアによるローリエの使い方・代用ガイド
  • ローリエの香り成分(シネオール等)と臭み消し・香りづけの働き
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Pati
物事を多角的に捕らえ、幅広い知識と好奇心を持っている。あまり調査が行われていないものも細かく独自に調査し、自分なりにわかりやすくまとめています。今まで調べてきたことの、詳細な備忘録。ジャンル:健康情報/言語学/食/動物/哲学/アート/経済 など。平和主義。オシャレなものが好き。
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