こんにちは。今回は、公益財団法人 母子衛生研究会 発行の「ママと赤ちゃんの栄養ガイド」に書かれている、出産後のミルクについての内容紹介になります。
自分用にも、ミルクや授乳について大切なことを忘れないようにまとめてみました。
母乳栄養について
赤ちゃんが生まれると、ホルモンの関係で母乳が出ます。特に、初乳と呼ばれる産後4〜5日の間に出る母乳は、赤ちゃんを細菌やウイルスから守る免疫物質やたんぱく質、ミネラルなどが豊富に含まれる理想的なものです。ぜひ赤ちゃんに飲ませてあげましょう。
母乳は初めのうちはあまり多く出ませんが、赤ちゃんに吸わせることで量は増えてきます。母乳を飲ませるときは、乳輪の部分まで含ませるようにします。
最初の1か月ほどは授乳の時間が定まらないので、赤ちゃんが欲しがったらあげてください。赤ちゃんの吸う力がついて母乳がよく出るようになったら、自然に授乳の時間も決まります。母乳を与え終わったら、すぐに寝かさずに、背中をさすりげっぷをさせて飲み込んだ空気を吐かせてあげましょう。
人工栄養(ミルク)について
赤ちゃんにとって母乳がよいことは知られていますが、母乳が出にくかったり、事情があってあげられない場合もあります。現在、市販されている育児用ミルクは品質もよいので、そのようなときには利用します。
ミルクに含まれている栄養
タンパク質
からだを作るのに大切な栄養素です。赤ちゃんの発育に必要な量が国の基準で配合されています。
DHA
脳や神経細胞、記憶学習機能や視覚機能の発達に重要な成分のDHAも配合されています。
タウリン
母乳に多量に含まれている成分です。脂質代謝や脳・神経の発達にかかせません。
オリゴ糖
腸内のビフィズス菌を増やし、おなかの調子を整えるオリゴ糖が、メーカーによっては配合 されています。
ビタミン・ミネラル類
乳幼児期は、体内での合成が十分でないビタミン・ミネラルも配合されています。
授乳のときには
授乳は、赤ちゃんの心とからだを育みます。温かいふれあいを通して、赤ちゃんの心は育ちます。そこで授乳のときには、できるだけ静かな環境で、しっかり抱いて見つめて、優しく声かけを行うなど、スキンシップを大切にしましょう。
調乳手順(粉ミルク)
調乳するときは、必ず手をきれいに洗ってから、手順にそって作りましょう。粉ミルクや湯の量は正確に量り、調乳したミルクはすぐに赤ちゃんに飲ませてあげましょう。作りおきはしないでください。飲み残しや調乳後2時間以上たったミルクは必ず捨ててください。
調乳や水分補給には、水道水、水質基準の検査に合格した井戸水や、ミルク調乳用の密封容器に入った水などを一度沸騰させてから使いましょう。
- 消毒した哺乳びんに必要量の粉ミルクを添付のスプーンですりきって入れます。
- 一度沸騰させた70℃以上のお湯をやけどに注意しながらできあがり量の3分の2ほど入れます。
- 乳首、フードをしっかりつけ、哺乳びんを振ってミルクをよく溶かします。
- フードをつけたまま乳首を外し、できあがり量まで70℃以上のお湯、また衛生的な湯冷ましを加えます。
- 乳首、フードをつけて、さらに軽く振ります。ミルクが混ざったらすぐに哺乳びんを流水や氷水にさらすなどして、体温ぐらいまで十分冷やします。
- 体温ぐらいになっていることを必ず確かめてから赤ちゃんにあげましょう。※哺乳びんが熱くなりますので、やけどには十分注意しましょう。
※詳しくは、製品に記載されている調乳方法をご覧ください。
「ママと赤ちゃんの栄養ガイド」より
まとめ
今回は、公益財団法人母子衛生研究会発行の「ママと赤ちゃんの栄養ガイド」に書かれている、出産後のミルクについての内容について引用しまとめてみました。授乳やミルクの栄養について、さらに勉強していけるといいですね。