「アウトプレイ」という言葉はLoLのプレイ動画や実況配信などでよく耳にする言葉です。しかし、具体的にどういう意味なのか、どんな状況で使われるのか分からない方も多いのではないでしょうか?
単純にキルを取ることを指すわけではなく、LoLにおいてはミクロに起因する特定のニュアンスが含まれています。
今回は、そんな League of Legends でよく使われる用語である「アウトプレイ(outplay)」の意味、そして実際に自分でアウトプレイを狙うための方法まで、具体的な事例を交えながら解説していきます!
アウトプレイとは?LoLにおける意味
「アウトプレイ(outplay)」という英語を直訳すると「相手を出し抜く、技術で上回る」といった意味になります。
ゲーム用語・LoL用語としては、単に勝つことを指すのではなく、「互角あるいは不利な状況を、技術的・心理的な工夫で覆すプレイ」を意味します。
つまり、「本来なら負けるはずだったファイトに勝利する」「1v4で今にも捕まりそうだった追跡から逃げ切る」など、見ている人が盛り上がるような魅力的なプレイがアウトプレイになります。
逆に、味方が数的有利で押し切っただけの勝利は、状況的には当然の結果でありアウトプレイとは呼ばれません。重要なのは「どう勝ったか」「どんな過程で逆転したのか」という点にあります。
アウトプレイが起こるシーンは多岐にわたりますが、すべてに共通しているのは「相手の想定を超える動き」であることです。その一瞬の驚きと逆転劇が、LoLをよりスリリングで奥深いゲームにしているのです。
人々を魅了する「神プレイ」「魅せプレイ」
観戦者にとってアウトプレイは「神プレイ」「魅せプレイ」とも呼ばれることがあり、大きな価値を持ちます。
プロシーンで飛び出すアウトプレイは、その一瞬で会場を沸かせ、後にハイライトとして語り継がれるほどのインパクトを残します。つまりアウトプレイとは、ただの勝敗以上に「記憶に残る瞬間」をつくり出すものなのです。
最も偉大なLoLのプロ選手であるT1のFaker選手は、圧倒的なアウトプレイによって世界を魅了し、現在の地位にまで昇りつめました。
▼参考動画:10年以上語り継がれている、KT Ryu選手のフルHPのゼドが、半分以下のHPになったT1 Faker選手のゼドにミクロで打ち負かされる名場面。
アウトプレイが起こる典型的なシーン
① 人数不利からの勝利
アウトプレイは、LoLのさまざまな場面で発生します。代表的なのは、1v2などの人数不利からの逆転キルです。
本来なら数的不利で勝ち目が薄い状況でも、スキルドッジやカイティングによってダメージを回避し、順序よく相手を倒すことで勝利をもぎ取れる場合があります。これは操作精度と冷静な判断力がかみ合った典型的なアウトプレイです。
② 高度なミクロによるソロキル
また高度なミクロによって成し得た1v1でのソロキルシーンも、アウトプレイとしてはよくあります。
レーン戦などの1v1においては、通常では考えられないステップで相手の重要なスキルをかわしたり、完璧な敵の動きの予測に基づいたフラッシュインでファイトに勝利した場合などは、アウトプレイと呼べるでしょう。
③ タワーダイブを返り討ちにする
また、世界大会などでよくある「タワーダイブを返り討ちにする」場面も印象的です。JG込みの人数差などで敵が有利だと判断しタワーダイブをしかけてきたところを、適切なフラッシュやCC、体力管理で逆に仕留めるケースはLoLならではのアウトプレイといえます。
④ 完璧なアグロピンポンで集団戦に勝利する
サモナースペルやストップウォッチなどを駆使したアグロピンポンもLoLの集団戦の醍醐味。ストップウォッチで時間を稼ぎ、フラッシュやバリアを的確なタイミングで使うことで、戦況を一瞬で覆せることもあるのです。
アウトプレイを支えるスキルと知識
アウトプレイを実現するには、単なる反射神経だけでなく幅広い知識と戦術理解が欠かせません。大前提として敵のスキルやクールダウンを把握している必要があり、その上で敵との間合い管理やスキルドッジの駆け引きで有利を取る必要があります。
キャラクターごとの強みや弱みを理解していることも不可欠。また、同じチャンピオンでもルーンやアイテム選択で結果が変わるため、それらすべての知識を合わせて初めてアウトプレイは成功するのです。
アウトプレイを狙う際の注意点
アウトプレイは華やかで爽快感のあるプレイですが、常に成功するわけではありません。狙いすぎるとリスクが大きく、逆に相手に有利を与えてしまうこともあります。
例えば、敵のスキルを避けるために無理に前に出すぎれば、ジャングラーに捕まってしまうリスクがあったり、体力やマナが足りない状況で無理に仕掛ければ、自分だけでなくチーム全体に不利をもたらす可能性もあるでしょう。
アウトプレイは狙うものというよりも、狙える状況で自然と発生するものと考えるのが賢明です。冷静にリスクを見極め、勝算のある場面を選ぶことが大切です。
まとめ
以上、League of Legends の 「アウトプレイ(outplay)」の意味、実際に自分でアウトプレイを狙うための方法に関するまとめでした。
アウトプレイはLoLの試合をより華やかにする魅力的な要素です。単なる理論的な有利不利を超え、プレイヤーの知識・技術・判断が融合した結果として生まれるその瞬間は、観戦者にとっても強い印象を残します。
しかし、アウトプレイは無理やり生み出すものではなく、積み重ねた経験と冷静な判断が自然に導くもの。大切なのは、狙いすぎずに正しい判断を繰り返すこと。そうして積み上げられたプレイの中にこそ、アウトプレイが生まれるのです。