「わかったさん」と「こまったさん」は、親世代にも懐かしい料理&お菓子の児童書シリーズです。「どんな違いがあるの?」「対象年齢は?」「作者は同じ?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「わかったさん」と「こまったさん」の違いやシリーズの関係、対象年齢、作者やイラストレーターまで、気になるポイントをわかりやすく整理します。どちらのシリーズから読ませるか迷っている方は、ぜひ選び方の参考にしてください。
「わかったさん」と「こまったさん」とは?シリーズ概要と人気の理由

児童向けの「おはなし×レシピ」シリーズ
「わかったさん」と「こまったさん」は、物語を楽しみながら、実際の料理やお菓子の作り方まで学べる児童書シリーズです。各巻ごとに一つのメニューがテーマになっていて、ストーリーの最後に本格的なレシピが載っています。
お話の途中で出てくるセリフや出来事が、そのままレシピのコツにつながる構成になっているため、「読んだあとに作ってみたい!」という気持ちになりやすいのが大きな魅力です。
「わかったさん」と「こまったさん」の共通点
どちらのシリーズも、1冊でお話が完結する読み切りスタイルなので、何巻目から読んでも楽しめます。また、どのページにもイラストがあり、文字数もほどよい量なので、絵本から児童書へのステップアップにもぴったりです。
「料理やお菓子が好き」「自分で作ってみたい」という子どもの好奇心を刺激しながら、読書習慣も育ててくれるシリーズとして、長年親子に愛され続けています。
「わかったさん」と「こまったさん」の違いは?主人公・ストーリーの違いを解説

主人公とおしごとの違い
「わかったさん」の主人公・わかったさんは、クリーニング屋さん。配達の途中で不思議な世界に迷い込み、そこでお菓子作りを学んでいきます。一方「こまったさん」は、花屋の若奥さん。日常の中で起こるちょっと変わった出来事に巻き込まれながら、おいしい料理を作ることになります。
同じ作者・同じ出版社のシリーズですが、主人公の職業や暮らしている世界が違うため、物語の雰囲気や展開のしかたにも違いが出ています。
テーマの違いがひと目でわかる比較表
| 比較ポイント | わかったさん | こまったさん |
|---|---|---|
| 主人公 | クリーニング屋さんの「わかったさん」 | 花屋の若奥さん「こまったさん」 |
| メインテーマ | お菓子作り(クッキー・プリンなど) | 料理(カレー・スパゲティなど) |
| 物語の色合い | 甘くて楽しい「おやつ時間」の世界 | ごはんやおかず中心の「食卓」の世界 |
このように、「わかったさん」と「こまったさん」は、主人公・テーマ・得意メニューがそれぞれ違います。その違いを知っておくと、子どもの興味に合わせてシリーズを選びやすくなります。

寺村 輝夫 (著) , 永井 郁子 (イラスト) 公式
「わかったさん」のおかしシリーズ (全10巻) ★評価4.3~
価格:各 1,320円(税込)

寺村 輝夫 (著) , 永井 郁子 (イラスト) 公式
「こまったさん」シリーズ おはなしりょうりきょうしつ 全10巻 ★評価4.4
価格:13,200円(税込)
「わかったさん」と「こまったさん」はどっちが先?刊行時期とシリーズの関係
刊行が先なのは「こまったさん」シリーズ
刊行順で見ると、先に登場したのは「こまったさん」シリーズです。1982年に『こまったさんのスパゲティ』が刊行され、その後カレーライス、ハンバーグなど、さまざまな料理がテーマの巻が続きました。料理をテーマにした児童書として、早くから人気を集めたシリーズです。
その数年後、1987年に「わかったさん」シリーズの1冊目『わかったさんのクッキー』がスタートし、クッキーやホットケーキなどお菓子作りに特化した姉妹シリーズとして展開されました。
世界観や読み心地は“兄弟シリーズ”
どちらも一冊79ページ前後で、「物語+レシピ」という構成は共通です。文章のテンポやナンセンスなユーモアも似ているため、「こまったさんでシリーズにハマってから、わかったさんに進む」「わかったさんでお菓子に夢中になり、こまったさんで料理にも挑戦」と、続けて楽しむ家庭も多いです。
刊行順としては「こまったさん」→「わかったさん」ですが、ストーリーはどれも完結しているので、読み始める順番は自由に選んで問題ありません。
「わかったさん」と「こまったさん」の対象年齢は?初めての児童書におすすめな理由

公式の対象は「小学校低学年から」
出版社の案内では、「わかったさん」「こまったさん」ともに対象は小学校低学年からとされています。ページごとに絵があり、文字も大きめなので、「絵本は卒業したけれど、長い本はまだ不安…」という子どもにぴったりのボリュームです。
年齢でいうと、年長さんの後半〜小1・小2くらいが一つの目安です。字を読むのが得意な子なら、自分で読み進める「はじめての児童書」としても十分楽しめます。
読み聞かせなら年中さん頃からでもOK
文字量はありますが、文章のリズムが軽快で会話も多いため、読み聞かせにも向いているシリーズです。大人が読んであげれば、年中さん頃からでも「物語」と「料理・お菓子」の両方を楽しめます。
最初は親が読んであげて、慣れてきたら子どもが自分で読んでみるというステップを踏むと、読書への自信にもつながります。「わかったさん」と「こまったさん」の違いを話題にしながら読むのも、親子の会話が広がるポイントです。
「わかったさん」「こまったさん」の作者は同じ?寺村輝夫さんとイラストレーターの違い
文章を書いているのはどちらも寺村輝夫さん!
「わかったさん」「こまったさん」両シリーズの作者は、児童文学作家の寺村輝夫さんです。『ぼくは王さま』シリーズや『かいぞくポケット』シリーズなどで知られる人気作家で、ユーモラスでテンポのよい文章が特徴です。
同じ作者だからこそ、キャラクターの言い回しや、ちょっと不思議でナンセンスな展開などに共通した世界観があります。「違いがありつつも“読んでいて心地いい空気感”が似ている」のは、このおかげです。
絵を描いている人はシリーズごとに違う
一方で、イラストレーターはシリーズごとに違います。「わかったさんのおかしシリーズ」は永井郁子さん、「こまったさんのおはなしりょうりきょうしつ」は岡本颯子さんが絵を担当しています。
- わかったさん:やわらかくて甘い雰囲気の絵柄で、お菓子の世界観とマッチ
- こまったさん:少し落ち着いた色合いで、日常とファンタジーが混ざった世界を表現
文章は同じ寺村さんでも、絵のタッチの違いによって読み心地も変わります。「絵の雰囲気の違い」を子どもと見比べてみるのも、シリーズを楽しむポイントです。

寺村 輝夫 (著) , 永井 郁子 (イラスト) 公式
「わかったさん」のおかしシリーズ (全10巻) ★評価4.3~
価格:各 1,320円(税込)

寺村 輝夫 (著) , 永井 郁子 (イラスト) 公式
「こまったさん」シリーズ おはなしりょうりきょうしつ 全10巻 ★評価4.4
価格:13,200円(税込)
料理とお菓子でわかる「わかったさん」と「こまったさん」の違い|レシピと学びの特徴
「こまったさん」はごはん・おかずがメイン
「こまったさん」シリーズでは、『こまったさんのスパゲティ』『こまったさんのカレーライス』『こまったさんのハンバーグ』など、食卓のメインになる料理がテーマです。お話の最後には、本格的なレシピがあり、家族の夕食にも使えるメニューが多いのが特徴です。
材料の切り方や火加減など、料理の基礎が物語を通して自然に身につく構成になっているので、「自分で料理を作ってみたい」という子どもの気持ちを育てたいときにぴったりです。
「わかったさん」はお菓子・デザートが中心
「わかったさん」シリーズは、『わかったさんのクッキー』『わかったさんのホットケーキ』『わかったさんのプリン』など、お菓子やデザートがテーマ。クッキーやケーキ、プリンなど、子どもにとって身近でワクワクするメニューが多く登場します。
計量スプーンやカップで材料を量る場面も多く、分量を守ることの大切さや、焼き時間を待つワクワク感などを体験できます。「料理よりまずお菓子作りから挑戦したい」という子には、わかったさんの違いある世界がぴったりです。
親子でどう選ぶ?「わかったさん」と「こまったさん」の違いから見る選び方・読み聞かせのコツ
子どもの興味で「わかったさん」か「こまったさん」かを選ぶ
- おやつ・スイーツが大好き → 「わかったさん」シリーズから
- ごはんやおかずを一緒に作りたい → 「こまったさん」シリーズから
- シリーズの違いを比べて楽しみたい → 1冊ずつ交互に読んでみる
このように、子どもの「食」の興味に合わせて選ぶと、「読んだら作ってみたい!」という気持ちにつながります。「わかったさん」と「こまったさん」の違いを親子で話し合いながら選ぶのもおすすめです。
読み聞かせから “自分読み” へのステップに使う
最初は、大人が読み聞かせをしながら、ページの料理やお菓子の絵を一緒に眺めて、会話を楽しみましょう。「どっちのシリーズの料理を作ってみたい?」と聞くと、子どもの好みもよくわかります。
慣れてきたら、「セリフの部分だけ子どもに読んでもらう」「好きな巻は自分で最後まで読む」など、少しずつチャレンジの量を増やしていくと、読書の自信と料理・お菓子への興味の両方が育ちます。
まとめ|「わかったさん」と「こまったさん」の違いを知って、子どもにぴったりの一冊を選ぼう
「こまったさん」は料理中心、「わかったさん」はお菓子中心というテーマの違いがあり、主人公の職業や世界観も異なりますが、どちらも「おはなし+レシピ」で楽しめるという点では共通しています。刊行順はこまったさんが先・わかったさんが後ですが、どちらから読んでも問題ありません。
対象年齢は小学校低学年が目安ですが、読み聞かせなら年中さんごろからでも楽しく触れられます。料理が好きな子にはこまったさん、お菓子が好きな子にはわかったさんといった具合に、「わかったさん」と「こまったさん」の違いを手がかりに、子どもにぴったりの一冊を選んでみてください。
(初版年・対象年齢などのデータは、あかね書房公式サイトや絵本紹介サイトなどの公開情報をもとにまとめています。)

寺村 輝夫 (著) , 永井 郁子 (イラスト) 公式
「わかったさん」のおかしシリーズ (全10巻) ★評価4.3~
価格:各 1,320円(税込)

寺村 輝夫 (著) , 永井 郁子 (イラスト) 公式
「こまったさん」シリーズ おはなしりょうりきょうしつ 全10巻 ★評価4.4
価格:13,200円(税込)


